坂路調教
競走馬の調教用の馬場の1つで傾斜のある走路になっています。坂路は心肺機能を高める効果はもちろん、全身を使って走るのでバネのやわらかさやトモの筋肉を鍛えるのに効果的だと言われています。
栗東トレセン坂路コースは高低差32m、美浦トレセン坂路コースの高低差が18m。栗東トレセン坂路コース全長は1,085m、美浦トレセン坂路コース全長は1,200m。 栗東トレセン坂路コース計測区間は800m、美浦トレセン坂路コース計測区間は800mと同じ。栗東トレセン坂路コースはスタートから上りに対し、美浦トレセン坂路コースは助走区間が270m取られています。栗東と美浦の坂路コースを比べると、栗東の坂路コースの方が勾配が強くキツイ坂路コースとなっています。
その違いというのが調教タイムを見ても分かります。栗東と美浦で坂路の調教タイムを比べると美浦の方が高低差が無い分、坂路調教タイムがおおむね速くなっています。
栗東トレーニングセンター 坂路コース
美浦トレーニングセンター 坂路コース
坂路調教について
坂路調教では、コースが上っていく坂になっていますので平地で走るよりも筋力が必要になってきます。コースを登っていく際に後ろ脚で蹴り上げ上る為、前脚より後脚が鍛えられます。後脚を鍛えることによりスピード能力のアップや心肺機能の強化が期待出来ます。
坂路調教でのタイム
前述のとおり、栗東と美浦ではそのコースに違いがあります。栗東では急なコースとなっており他のコースと比べると計測タイムは遅くなっています。緩やかな坂路の美浦では当然栗東より早い計測タイムが計測されます。 栗東での坂路コースは急な分良い計測タイムが出せれば、その馬には注目しておいた方がいいかもしれません。