調教ではココをみろ!
調教タイムを見ることは競走馬の状態を判断する重要な要素の一つです。競馬専門紙などには調教欄が掲載されており調教内容を知ることができます。掲載されているものにより多少の違いはありますが、見方は基本的には同じです。
調教欄の見方
競馬ブックを例にご説明いたします。
-
馬名が記載されております。四角に矢印は前走の時に比べて馬の状態の変化を表しています。
一変、 良化、 平行線、 下降気味、 下降
-
騎乗した人を表記 調教師(調師)・騎手(騎手名)・見習い騎手(見習)・調教助手(助手)
同一コースで過去にマークしたもっとも早いタイム。頭についている数字はマークした西暦・月
一番最近の連対時の追い切りタイム
前走時の追い切りタイム
数字は計測した日付(日にちだけ)になっています
-
調教タイムです。ゴールからの逆算で表示されています。「F」はハロンで「1F=200メートル」
「哩」はマイルで「1哩=1,600メートル」です。左から6ハロン、5ハロン、4ハロン(半マイル)、3ハロン、1ハロン(直線)からゴールまでの計時(坂路の場合は4ハロン、3ハロン、2ハロン、1ハロン)
-
コースの通過位置を表しています。コースを内側の柵からみて9分割して、どのあたりを回ってきたのかを示します。数字が大きいほど外(長距離)を回ったことになります。
-
併走相手の併走開始点と着差 併- 併走相手を追走した場合 付- 先行していた場合
-
調教コース コース詳細はこちらのページで確認出来ます。
美 美浦トレセン 北 美浦トレセン北馬場 南 美浦トレセン南馬場 栗 栗東トレセン 坂 坂路コース W ウッドチップコース P ポリトラックコース 芝 芝コース D及びダ ダートコース -
馬場の状態 良(りょう)・稍重(ややおも)・重(おも)・不良(ふりょう)の4段階
-
追い切り(レースに出走する週の強い調教のこと)の強さ
馬なり - 無理に追わず、馬の行く気に任せて走っている状態
強め - 多少馬を追う状態
一杯 - 目一杯に馬を追う状態
強さの順でいくと 一杯>強め>馬なりとなります。G前 - ゴール前 余力 - 余力あり
-
走った回数 坂路コースでの調教の場合に記載されます。
調教欄から馬の状態を判断するためには?
馬といってもさまざまタイプの馬がいます。一概に調教のタイムだけではなかなか馬の状態を判断するのは難しいといえるでしょう。まして、競馬暦が浅い方であればなおさらで、計測タイムの数字ばかりを追いがちになってしまします。
確かに、タイムは参考になりますが馬によっては調教の状態が良くても、レースではその力を発揮出来なかったり、その逆に、調教ではタイムが良くない場合でも、レースで良い結果を出す馬もいます。
ここで重要になってくるのが、その馬はどんなタイプの馬なのか?そして今までの調教でどのようなレースをしてきたかということです。他の馬と比べるのもいいですが、その馬の過去の状態と実績を知り比較することで、その馬の現在の状態の違いというのが把握できるのではないかと思います。
競馬新聞や専門紙などでは、関係者などのコメントや馬の調子などが数字や矢印で表記されています。初めのうちはそれらを予想の参考にしてみるのもいいでしょう。見続けていくうちに自分なりの調教を見るスタイル、それらを反映させた自分なりの予想スタイルというのが出来上がっていくと思います。
競馬はいろいろなファクターを含んでいます。競馬予想をする際に、調教を重視する人・しない人さまざまですが、調教を一つのファクターとして捉えて是非、予想に反映させてみて下さい。